先日,キッザニアの創業者,住谷栄之資氏のインタビューを聞いて驚きました。
全国に3か所あるキッザニアを作ろうと考えたのは,2005年ごろ住田氏が61歳の時,話題になった「ニート」に危機感を感じ,2006年に作ったそうです。
子どもたちに本物の職業体験を指せる場所を作りたい,社会の縮図として,働いてお金を儲けて使う。
税務署や警察署もあるそうです。
その中で一番大切にしていることは「子どものモタモタを見守る」ことだそうです。
うまくいかないのは当たり前,すぐに手伝う大人ではなく,自分のペースでやり遂げるまで見守ることが,一人一人の子どもに寄り添うことであり,考える子どもの育成につながると話しておられ,ドキッとしました。
家庭でも学校でも,大人の時間を軸にして「はやくしなさい」「何をやっているの」と急かしたり,「こうするのよ」と手伝うという言葉で子どもの活動を取り上げたりしているのだと感じました。
カウンセリングの意味
カウンセリングって,大人の判断を保留して,子どもが感じている世界を理解しようとするものだと思います。
家庭環境や経験値が違うのはもちろんですが,それぞれ,たかが10年たらずしか生きていない子どもです。
子どもと同じ立場で考えることなどできません。
だからこそ理解しようと努力するのですが,これが,なかなか難しい。
学校現場でうまくできたと感じたことはありません。
大学院の教育相談の授業の中で,何度もロールプレイをして練習しています。
カウンセリングのポイント
その時のカウンセリングの基本的なかかわり方は,傾聴と言われていますが,どうすることなのか具体的なポイントをまとめてみます。
- 構造をつくる(ラポール形成,感情の理解,パラフレーズ,課題とゴールの明確化)
- 傾聴的態度,理解的・受容的態度(うなづき,重要な語句を繰り返す,要約,言い換え)
- 尊敬的態度(解決しようではなく,相手の話を聞くこと)
- 非言語の重要性(表情,態度,声のトーンや速さ,大きさ,言葉遣い等)
- 理解を伝える(あなたの感情や踏ん張りに対して尊敬と労いを)
- 自己帰属の肯定的フィードバック(周りのおかげでなく,あなたに力があるから!)
- 重要なのは,双方向のコミュニケーション:心理的事実の受容と共感,客観的事実の支援と指導
コミュニケーションとしてのカウンセリング
クライアントの言語的・非言語的コミュニケーションを通して,専門的な立場から個人が悩みを解決し,心理的な成長を遂げるように援助する立場としてカウンセリングを行う。
あなたは一人ではない,あなたの今の思いをちゃんと受け止める,あなたのままでいいと感じられる傾聴に救われるのだと思います。
カウンセリングの基本的な技法として,FELORを意識して傾聴するそうです。
F:Face(顔の表情)
E:Eye-contact(視線,目を凝視するのではなく,眉間やくびもとを見ながら聴く,伝えたい大事なことをいう時は目を見て)
L:Lean(体の向き,相手に対して前傾で腕組や足を組んだりしない。正面に対峙せず,少し斜めの位置に座る)
O:Open(相手が心を開いてくれるような環境と質問)
R:Relax(カウンセラーの緊張や不安はクライエントに伝わり,信頼を損ねる)
最後に
子どもたちは聞いてほしいのです。
ただ,どう評価されるのか不安に思っているので。
友達との会話や相談の時に意識して傾聴することを心がけてみてください。
沈黙はつらいので,相手に対する言葉がいろいろ出てくるように練習も必要かも。


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