学校では,カウンセリング週間として,全ての子どもと向き合う時間をつくっていることがあります。
皆さんはカウンセリングのとき,どのように子どもたちと向き合っていますか?
私は「何か困っていることない?」なんて聞いていました。
しかし,子どもに聞くのではなく,教師が観察するべきでした。
困っていることを解決するために話を聞く,問題行動を起こした子どもに詳しく事情を聞くことだと考えていました。
だから,「ありません」と言われれば終わりです。
情けないです。
私は,大学院に来てカウンセリングというものを全く理解していなかったと感じています。
今さらながら反省ばかりです。
臨床としてのカウンセリングと学校でのカウンセリング
臨床心理のカウンセリングと学校でのカウンセリングには,求められることが全く違います。
臨床心理のカウンセリングを手術系とするならば,学校のカウンセリングは漢方系です。
当然,臨床心理のカウンセリングが手術系なのでプロでなければできません。
一方で学校のカウンセリングは問題探しや原因探しではなく,問題解決に向けてポジティブに考え,発達的支援的なアプローチを行う解決志向のブリーフカウンセリングです。
私が勘違いしていた原因は学校のカウンセリングをしっかりと理解していなかったからです。
子どもたちの抱えている悩みに対し,視点を変えることによって,とらえ方を少しずつプラスに変えていくことで,自分に向き合い,子ども自身の成長と適応を支援するために行うことでした。
私のカウンセリングは,子どもの悩みを知りもせず,寄り添いもしない,最低でした。
カウンセリングの大切さ
カウンセリングの大切さを今さら感じています。
そのために我流ではなく,理論を知って練習が必要だと感じます。
カウンセリングは「子ども理解」が目的で,子どもの客観的理解のアセスメントと共感的理解に欠かせないカウンセリングが大切になります。
カウンセリングを行う前に,一人一人の子どもの観察が不可欠です。
行動の意味や背景,心情を理解しようとすることが大切です。
カウンセリングをする手順としては,
- ラポール形成:子どもたちが教師を観察し,査定し,相談相手として信頼されることが何より大切です。
よい聴き手になるために座る場所や声のトーン,表情が大事ですね。 - 感情の理解:子どもの思いや感情を言語化させ,共感的理解すること,子ども自身の自己理解(自分がどう思っていたか)を促すことです。
この時やってはいけないのは,「それはいいことだと思う?」という質問形の非難や「なぜ,周りのことを考えなかったの」などという無理解な言語は子どもにとっては拒否感を感じます。
悪いことをしたことについては,子ども自身がわかっています。
そうしてしまった感情「そうしてしまったのには,何かあったからでしょ?」「今はどう思っているの?」という,その時の感情,子どもの大変さに寄り添える質問をしたり,「今までよく踏ん張っていたね」と無意識に頑張っていることに気づかせる言語化したりすることが大切です。 - パラフレーズ:訳すと「言い換え」です。
同じ事象でもとらえ方が変わります。
「僕だけ手伝ってもらえない」を「あなたは手を抜かず最後まで頑張る人だね」というように。
言い換えたことが子どもに共感され,否定的な感情をプラスに変えることによって,とらえ方が変わります。
この言い換えのセンスには,練習が必要です。 - 課題の明確化とゴールの設定:子どもが自分で考え,自分で課題を解決できるようサポートします。
子どもが考える解決したい優先順位や解決イメージ(どういう状態になったら解決なのか)を子どもの意思を尊重しながらサポートします。
最後に
カウンセリングって,その目的が何かをしっかり考えて取り組むことですね。(私にはこれができなかったので)
そして,カウンセリングの前に子ども一人一人の様子や事実を観察し,アセスメントすることが大事。
休憩時間の様子,日記や日頃の表情,子どもの変化としての情報を持って子どもに対峙しましょう。
肩の力を抜いてやってみましょう。


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