夏休みになると,子どもたちの頭を悩ませ,保護者の悩みの種になる自由研究です。
何をすればいいの?
そもそもどうしてしなきゃいけないの?
と質問攻めにあいそうです。
自由研究の歴史
自由研究は,1947年(昭和22年)の学習指導要領に盛り込まれたのが始まりとされています。
国語や算数のような教科の一つに位置付けられ,子どもがそれぞれに関心を持ったことに取り組む時間として始まったそうです。(たった4年間しか,実施されてなかったようですが)
私もそんな前からあったなんて知りませんでした。
それも教科として行われていたとは驚きです。
ただ,最近の探究学習にもつながるのかもしれません。
個性と学校
子どもたちは,一人一人みんな違う個性を持っています。
それは百も承知していますが,学校というカリキュラムの中で,基本的な知識と技能を育むという点においては,画一的で時間の制限があることも事実です。
そこに個人の興味関心が考慮されてはいません。
まして,その子にあったペースで授業を行うことは,子どもたちの学齢としての発達や公立学校で難しいのも否めません。
だからこそ,高等学校で探究学習や探究学科などが実施され,脚光を浴びているのかもしれません。
先日10歳と9歳の兄弟がゲームに興味を持ち,プログラミングのことを知りたくて,漢字や英語を覚えたという番組を見ました。
〇〇博士ちゃんという番組も子どもたちの興味関心を突き詰めていく,本来の子どもの学びの姿なのかもしれないと思います。
とはいえ,学校の現場において,個別に対応できるカリキュラムも指導体制も整わないのが現実です。
自由研究のコツ
夏休みだからこそ,子どもの“やってみたい,調べてみたい”を引き出し,時間を気にすることなく夢中になって学ぶことができるのだと思います。
ただ,“やってみたい,調べてみたい”がある子どもたちの方が少ない現状で,自由研究を夏休みの課題として提示するのであれば,
- 何をすればいいのか
- どうやって見つければいいのか
- どうまとめればいいのかについては,
きちんと教えておく必要があると思います。(学級通信で保護者にも)
何をすればいいのか,どうやって見つけるのか
- 「こんなものがあればいいのに,あったらべんり」を作ってみる(工作,発明)
- いまあるものだけど,廃品を利用して作ってみる(SDG’s)
- いつも見ていたけど,不思議だと思うものについて調べてみる(理科,社会,家庭科)
- 大好きなものや集めているコレクションについて伝えよう(どうして好きなのか,どんな魅力があるのか)
- 興味があることについて(歴史,マンホール,石,草花,料理,デザインの秘密(算数),スポーツ(選手),アーティスト,ゲームキャラクター,プログラミング)
どう調べたり,まとめたりすればいいの?
- 調べようと(作ってみようと)思ったわけ
- どんな結果になるか予想する
- どんな実験をするか,どんな手順で作るか,どうやって調べるか
方法
- 実験結果,調べた結果を表にまとめる(比べてみる)
- ⑤わかったこと,感じたことをまとめる(考察)
自由研究を進める中でのコツ
何度もやり直しをしたこと,いろいろ調べたこと,実験で失敗したことも必ず書いておこう。
研究テーマや名前,実験した日付(天気や気温)を書いておこう。
夏休みの自由研究と言えば,模造紙のような大きな紙に書いて出す子どもが多いですが,本来大きく書くことが目的ではありません。
教室に掲示してもらうための自由研究ではありません。
子どもは,マスを意識して字を書くので,大きなマスに書くと読みにくいポスターになりがちです。
ノートにまとめると大事に保管できます。
今の子どもたちなら,自分でPCを使って記録することも可能です。
また,スマホやデジカメで実験の様子や頑張っている自分を記録しておくと伝わりやすいです。
最後に
今回は,長々と書いてしまいましたが,自由研究は,子どもたち一人一人の興味や関心に焦点を当て,子どもたちが自分で計画を立て,予想して,実行して,考察するという過程を経験することで,子どもの主体性や問題解決能力を育てることが目的とされています。
今ある社会の中の課題を見つけ,よりよくしていこうとする力につなげたいと考えられます。(そのことを夏休みの課題として保護者の力を借りて家庭で行うことに疑問を持つ方も多いでしょうが)
夏休みを前にした学級担任としてできることは,いくつかの視点としての「例えば・・」を提示して,テーマを何にするまでは,一緒に考えてあげることが必要なのかもしれません。(テーマや①~⑤まで記入できるワークシートを作っておくと,保護者も困りません)


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