HSCという言葉を聞いたことがありますか?
Highly Sensitive Childと言って,日本語では,「ひといちばい敏感な子ども」「繊細な子ども」と言われることが多いです。
「繊細ちゃん」などという言葉で本が出ていたり,成人は,HSP(Highly Sensitive Person)言われたりすることで知っている人も多くなりました。
なぜ,こんな話をしようと考えたかと言えば,学級の中の「おとなしい子」という中に潜んでいるかもしれません。
学級のおとなしい子
診断をされているかどうかではなく,学級全体で指導した時,とっても暗い顔をしたり,その子を叱っているわけではないのに,自分が叱られたように感じて不登校になったりする子もいます。
また,その子が“場面緘黙”という状況になってしまったこともあります。
去年までは,学級の中で話していたのに,全くしゃべらなくなっただけでなく,トイレに行きたいということも着替えという行動も,給食を食べるということもできなくて,お話だけの緘黙ではなく,行動さえも緘黙,固まって動かかなくなってしまいました。
そういう二次障害がひどくなる前に,何かできなかったのか,どうして気づかなかったのかと感じていました。
学級の中でのHSC
最初,この「ひといちばい敏感な子」という病名を知った時,私は受け入れられませんでした。
そんな病名をでっち上げのようで信じられなくて,診断したお医者様を疑うほどでした。
知的には何の問題もなく,それどころか,学級の中でも上位にいる子でした。
俗にいう,「おとなしい子」でした。
いつも誰かの後ろからついて行くことが多く,小さな声しか聞いたことがありませんでした。
その学級が,なんだか落ち着かない状況になりました。
いつも誰かがおしゃべりをしていたり,先生が注意することが増えたりして,何人かの男の子たちが担任の先生の話を聞かず,授業が成立しなくなり,担任の大きな声とそれに張り合うように子どもたちが「それどういう意味? わかりません」とあおるように大きな声を上げるようになりました。
きっと,その子にとって自分が怒られるよりつらかったのかもしれません。
いつから全く話さなくなったのかはわかりません。
ご家庭から,学校に行くのがしんどいということを言われ,やっと気づいたほどです。
おとなしい子に目がいかない,ちゃんとしてくれている子に対応していない教師のつけが招いたのだと感じます。
診断したのは,もちろんお医者様です。
そのために,保護者の方と何度も話をしました。
それから,「おとなしい子」というレッテルによって,見ていなかった子の繊細な感情を知ることになります。
私は,そんな病気があることも,そんな子が身近にいることも知らなかったことで,この子につらい思いをさせました。
担任だけが悪いのではありません。
だからこそ,若い先生には知っておいてほしいです。
活動が目立ち,邪魔をする子を叱るばかりではなく,おとなしく頑張る子にもちゃんと目を向けてほしいと思います。
教師こそが,子どもたちの小さな変化に気づくようにしたいですね。
HSCの特徴
ネットでいろいろ検索できるとは思いますが,HSCの子どもたちが苦手なことは,
- 大きな音
- 誰かに注目されていること
- 一度にたくさんのことをさせられること
- うまくできないこと
- 生活の変化
- 暴力や悲しいニュース
- においや味に敏感
- 小さな変化によく気が付く
- 時間を制限してする
- 新しいこと


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